2017年04月17日

鷺と雪 ー北村薫ー

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「鷺と雪雪」

ついにシリーズ最後。
主人公英子の世代のお着物など華やかな雰囲気が、
よき時代のように感じられるものの、背景にある時代はやはりまだ闇のなか、
先の見えない不安定な日本。

日常を興味津々に過ごす英子、その英子の運転手であり、
陰で守り続けるベッキーさん。

ベッキーさんが英子に珍しく、
「…さようでございましょうか…」といい、
長く生きたものにしか分からないことについて語るシーンが印象的。

そこを一文抜粋します。

願えば必ずかなうもの、と年の初めにいった
国漢の先生に対して英子はベッキーさんにこう話します。

「願えば叶う、とおっしゃっるのは随分と無責任じゃないかしら」

するとベッキーさん。
「さようでございましょうか。」

「年上の先生は、様々なことを見ていらっしゃいます。
この世では、あれもこれも思いのままにならぬ、
と知り尽くしていらっしゃるのでは?

そのお言葉が多くの哀しみに支えられたものに思います。
お若いうちはそのような言葉がうるさく、
時には忌まわしくさえ感じられるかもしれません。
…ですけれど、
誰が言ったか、
その内にどのような思いが隠れているか
そういうことをお考えになるのも、
よろしいかと存じます。」

〜〜〜

英子さんはこれを聞き、一言もなく頷きました。
なんだか印象的な場面でした。


初回から三冊にわたりたびたび登場する英子の雅吉兄さんの存在が
ほっとする明るさ、柔らかさを与えてます。

最後は、あ…そこに繋がってたんだ、と
少し予想と違う展開でもあり、
本の内容全体に漂う薄暗い雰囲気にも繋がってたんだなと納得する部分も。

英子とベッキーさんが本当に銀座あたりにいたかのように思えたシリーズです。

Mihoさん、今回も素敵な本のおすすめありがとう♪
本からたくさん刺激を受けました。


さて、
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先日Friendから素敵なカップ&ソーサーいただきましたが

不思議なことに翌日、
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soul mateちゃんからのお土産、コーヒー豆。

この一杯で、休日ゆったりと過ごしてね、
との優しさから。

まるでこの頂いたカップに入れてね、というような組み合わせ♪
優しい愛ある人達に包まれてありがたい。

そんなひと時を過ごせるように、楽しみにします。

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今朝の景色。

突然じゃないとは思うけど、暖かい週末を挟んですっかり緑が濃くなった
ベビーなイチョウの木。
こんな小さな葉っぱが秋には凛々しく、
黄色に成熟するのね、生きてるって変化すること。

新緑のイチョウ並木も美しいね

今朝方夢を見ました。(…二度寝してた)
場所は長野にいた時お世話になったレストラン。
新緑の季節を迎えて、お客さんがじゃんじゃか入ってきて
気づくと知らないうちにお客さんがテーブルについていて
今にも、まだお水も来ないわよ、とクレームが来そう!なてんやわんやの状態。

それだけでもリアルな夢だけど、
てんやわんやしながら、
忙しいけどこの仕事はストレスないわ〜、と感じてるわたし。
そこがまたやけにリアルだったなぁ…。笑



本日もありがとうございます
包んでくれるすべてのものに



posted by クロワールCafe at 20:12| Comment(0) | Book